「降るような星空200」斉藤俊雄・脚本

なぜかラストのダンスで涙が出る。   太東中教師 染谷 広之

ラストのダンスを見ながら涙が溢れてくるのはなぜでしょうか。

弟を亡くした悲しい思いはいつまでも消えずに心に残っているのに。弟との思い出は美しい星の思い出と共にひかりの心に残っている。今はもう直接触れることはできない語らうことはできないものとして。弟と語らうひかりの夢のシーンがせつない。真っ暗な中で星を見上げ語りあう美しい心洗われるシーン。彼女たちの言葉に耳を傾けながら自分も一緒にステージの奥の星を(自分の心の中にある思い出と重ねながら)見つめていました。星を見たいといって死んでいった勇の思い、そして勇を思うひかりの思い。なかなか他人にはわからないことで決して共有などできるものではないのかもしれないけど、嵐の去ったあとに集まった演劇メンバー達には、少なくともひかりの思いの深さが伝わったのでしょう。だからこそ、最後のダンスのシーンがあんなに、うれしくてせつなくて爽やかだったのでしょうか。あのダンスの「はいっ!」という掛け声がとても好きです。耳に心地よく響きます。なにか生きる勇気を元気を投げかけてくれるような響きがありました。

星を見たいという人の心。美しいものを見たいと願う人の心。そう、そういう心そのものが美しい、そして優しい。ほうき星も悪いやつじゃない、だからうれしい。そういう心を持っているからこそ、辛いことや悲しいことを乗り越えていけるのかもしれませんね。

脚立による不思議な空間。夜の学校はワクワクします。なんででしょうね。博士の住んでいる(?)あの空間は不思議な感じでした。海や飛行機もそう。プロペラの傘の骨の何ともいえない回転の妙。雲の中に飛ぶ飛行機がそこにありました。不思議な空間といえば電話のシーン。周りは何もない暗闇。だから余計に言葉が際立つ。でも考えてみれば電話というのは言葉だけで伝え合うものです。当たり前だけど。言葉の重みをずっしりと感じた気もしました。

最初から最後まで、あれ?どこまでが劇?なんて思わせられるような不思議。天井に映し出された星。思わず見上げ見入ってしまいました。

いつもながらの感動的な演劇をありがとうございます。部員達の成長と頑張りに心から拍手を送らせていただきます。

スタンディング・オベーションです。   東京大学奇術愛好会 帽子男

はじめて書き込みいたします。東京大学奇術愛好会の帽子男です。
今日の公演を見させていただきました。終演後のロビーでは、慌しい中、言葉を交わして下さってありがとうございました。0君のすすめで見に来たのですが、
彼曰く「この間の東京大学奇術愛好会の演出も斉藤先生の影響を受けているんですよ」
とのことでしたので非常に期待しておりました。

実際に拝見した感想としては・・・大きく期待を超える、すばらしい舞台でした。
いくつか強く心に浮かんだことを書こうと思います。

1つめは、役者のみんなの感性を最大限に引き出すための努力・工夫が、舞台の上に見え隠れしている。そして舞台から見えないところでもそういう努力があったにちがいない・・・ということです。そして、役者の皆さんも、そんな先生の思いに精一杯応えようとしている。そして精一杯、演じている瞬間を楽しもうとしている。そんな空気がびんびん伝わってきました。演劇としての内容以前に、そういう太東中演劇部にしかない「空気」に触れることが出来てなんだかうれしかったです。

2つめは秀逸な演出に驚いた、ということです。脱帽です。舞台装置や客席の使い方、ダンスやマジックなどの要素ひとつひとつはもちろんすばらしかったのですが、
客席と舞台の「空気の色」(と、僕は呼んでいます)にあまり差が無いところが、個人的にはよかったなあと思います。

たとえば休憩に入るときにも、本当に舞台上でも「休憩」している。客席もトイレにたつお客さんやらでざわざわし、舞台上は掃除中でもベルが鳴ると、客席も舞台にも緊張感が走る。そういう「空気のやり取り」がとても楽しかったです。キャストのみなさんも、そのへんを楽しんでいるようでした。

3つめは、「太東中演劇部に入りたい〜〜!」という気持ち、ですね(笑)演劇部紹介を読ませていただきましたが、こんなにいろんなことを体験できる部はそうそうないですよね!部員の皆さんは幸せ者です。本当に。思わず入部手続きをしたくなりましたよ、本当に。

もし機会があれば遊びに行きたいです。埼玉県民ですので割と近いし。マジックならいくらでもやりますので。部員の皆さんの感性を磨けるものなのか、は保証できませんが(笑)でも演技を学んでいる僕としては本当にいい刺激となりました。ご恩返しできたらいいですね…。

最後に、キャストの皆さんへ。ほんとうにお疲れ様でした。楽しませてくれてありがとうございます。なんだか偉そうなことを書くようで恐縮ですが「今したいことを思い切りやれている」という幸せをかみしめつつこれからも演劇を楽しんでくださいね。舞台の上でしか学べないことは必ずあると思います。

長くなってしまいましたね。次回の公演にも是非足を運びたいと思っています。確か夏でしたよね。斉藤先生とも、機会があればゆっくりお話できればと思っております。
本当にいいものを見せていただき、ありがとうございました。太東中演劇部の皆さんにスタンディングオベーション、です!

心から感動しました。                     上尾市の中学校演劇部

日頃の稽古の様子がうかがわれ本当に心から感動しました。なによりも全員のフル出場による芝居作りの楽しさが観客をひきつけます。

上尾市○○中演劇部5人で観させていただきました。お芝居を心から愛し演じ続けていく楽しさを伝えてくれたこと心から感謝します。ありがとうございました。

日頃の稽古でなぜ発声練習が必要なのか、なぜ基礎トレが必要なのか、そのいろはを学ばせていただきました。

男子部員がほしいですね。     

いつも命の尊さをテーマにした公演、感動いたします。一語一句をはっきりと後ろの方まではっきり聞こえる練習の厳しさがわかるような気がしますが、最後の拍手で忘れてこれからもやるぞ!という新たな意欲に燃えてしまうのは不思議ですね。

残念なことが一つ、今回で三回観させていただきましたが、男の人が一人、淋しいですね。こんな素晴らしい部になぜ入部しないのか?です。私は毎回楽しみにしていますので、またよろしくお願いします。キャストのみなさん、スタッフのみなさんお疲れさまでした。

心が洗われるよう    公務員

素晴らしい劇の仕上がりでした。前作とまた違った味わいのある素敵な作品となっています。ストーリーもわかりやすく、子供たちも楽しんでみていました。

観客の心に「星空を見たい」と素朴に思わせるものがあります。自然に目頭が熱くなってしまいます。楽しく美しい劇でした。心が洗われるよう…。

日常の忙しさから、ふと我に返って何か温かい思いが胸に溢れてきました。いつも思うことですが、生徒のみなさんに勇気づけられて、元気を出そうと思うのです。ありがとう。ダンスも素敵でした。もう一度見たいと思わせるに充分なものです。

降るような星空が見てみたくなりました   学生

「降るような星空」がまず見てみたくなった、というのが第一に感じたことです。紹介にもあったようですが、舞台そのものの装飾はシンプルながら(実際にはかなり考えたのだろうと思います。飛行機、そして背景の星空の作りには驚きました)、台詞や人の動きなどから情景が目に浮かんできました。演出の素晴らしさと表現していいのでしょうか。

夜空にでる星が美しい、そんな星を見て生きられるのが楽しい、そういう生き方があってもよいのではないだろうか。そういう美しい星、星空と共に生きていたいと感じる人達が増えてもよいはずです。夜遅く、学校から帰るときに、駅から家まで自転車で帰るとき、星がきれいにでていると、なぜかうれしい、そう感じるのです。最後に前にも同じことを書いたような気がするのですが、ラストシーンで星を見上げる人達の顔、声がなによりもよかったです。伝え聞きや想像ではできないことでしょう。おそらく、美しい星空を見て感動する機会があったのだと思います。演劇部のみなさん、お疲れさまでした。

何年か、太東中の演劇を楽しみに来ています。   主婦

ここ何年か、太東中の演劇をとても楽しみに観に来ています。今回のは前回より子どもにもわかりやすかったようでしゃれでは大受けしていました。娘も六年生になりましたが一つ上の子供たちがこんなにすばらしい劇を作っていることに本当に感激しました。自然がだんだん少なくなってきてしまうこと、現実ですが、とても淋しいです。私も私にできることを少しずつやっていこうと思います。

次回も楽しみにしています。影ながら応援させていただきます。

これからの世の中も捨てたものではないかもね!

中学生とは思えない劇で、感動で涙が出てしまいました。
私も星空が大好きで、昔のような星空が見たいと何度、思ったことか。

この頃は生活に追われ、そういう気持ちも薄らぐ中、ああそうだったと考えさせられました。 また、川べりにでも行って星空を眺め、きれいだなあと思うよゆうを持ちたいと思い直しました。その時は今日の劇も思い出しながら…

暗いニュースの多いこの頃、こういう劇を演じる子供たちがいる限り、これからの世の中も捨てたものではないかもね!最後のダンスもとても上手で楽しかったです。