自然劇場の記録

第6回〜第10回
第6回自然劇場 1998年1月31日(土) 久喜市昭和池
第7回自然劇場 1998年2月21日(土) 蓮田市黒浜
第8回自然劇場 1998年3月14日(土) 岩槻 城址公園〜岩槻公園
第9回自然劇場 1998年4月18日(土) 久喜市太東中周辺
第10回自然劇場 1998年5月16日(土) 蓮田市黒浜

第6回自然劇場 1998年1月31日(土) 久喜市昭和池

久喜市昭和池にカモ等の水鳥を求めて探鳥に出かける。パンダの模様に似ているミコアイサ(別名 パンダガモ)に出会える。そのユニークな顔に「かわいい」「かわいい」の連呼。このときの観察会はNHKで紹介された。ただし、冬季オリンピックの日本団体のジャンプ優勝によって夕方6時半の放送が、朝5時半となった。


自然劇場に現れた鳥達 
1998.1.31(土) 久喜市昭和池
1 カワウ 2 カルガモ 3 マガモ 4 コガモ 5 オナガガモ
6 ヒドリガモ 7 ハシビロガモ 8 ホシハジロ 9 キンクロハジロ 10 ミコアイサ
11 カイツブリ 12 オオバン 13 ジョウビタキ 14 カシラダカ 15 ツグミ
16 ヒヨドリ 17 ツグミ 18 ヒバリ 19 スズメ 20 カワラヒワ
21 ハシブトガラス 22 ハシボソガラス 23 24 25

 今年初めての自然劇場、アマチュアビデオ作家の里川さんが合流する。演劇部のことを記事にしてくれるということである。
NHKで放送されるといいと思う。そんなことならどんどん協力していきたい。

ミコアイサ(♂2羽、♀1羽。パンダのようだとみんな大喜び)、オオバン、オナガガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ジョウビタキ♂、カシラダカ、ツグミ、など。

副部長は見た鳥の種類が60を越えたという。自分が中学生の頃を考えるとみんな自分よりずっと自然を知っている。

芦が刈られていた。なんで刈ってしまうのだろう。池がきれいに見渡せるだけがよい環境ではないのに。
芦原の中の野鳥にも美しさがあるのに。これではオオジュリンは期待できない。

この日家に帰ると熱が出ていた。三十八度の高熱だ。

NHKでの放送がどんどん伸びる。はじめは長野オリンピック感動的なジャンプ団体の優勝で放送が飛んだ。
そして、最終的には朝の五時半に放送された。
しかし、野鳥の会でそれを見ている人がいた。

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第7回自然劇場 1998年2月21日(土) 蓮田市黒浜

黒浜の東埼玉病院周辺の林に探鳥に。アカゲラ(大型の赤い部分が鮮やかなキツツキ)が出現する。キジの♂も草原からから飛びだしその大きさと美しさに歓声が上がる。


自然劇場に現れた鳥達 
1998.2.21(土) 蓮田市黒浜
1 カワウ 2 カイツブリ 3 コサギ 4 ダイサギ 5 カルガモ
6 コガモ 7 ヒドリガモ 8 セグロカモメ 9 キジ♂ 10 コジュケイ
11 カワセミ 12 アカゲラ 13 コゲラ 14 セグロセキレイ 15 ハクセキレイ
16 ヒヨドリ 17 ツグミ 18 ムクドリ 19 シジュウカラ 20 メジロ
21 アオジ 22 カシラダカ 23 ジョウビタキ 24 カワラヒワ 25 スズメ
26 キジバト 27 ウグイス 28 オナガ 29 カケス 30 ハシブトガラス
31 ハシボソガラス 32 33 34 35

自然劇場に黒浜に出かける。天気予報では曇り時々雨であったが、午後からは晴れ間の出る良い天気になった。
しかし、風が少し強かったが…。
古利根では。コサギ、ダイサギ、カワウ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、カイツブリ、マガモ、セグロカモメハクセキレイ、セグロセキレイなどをみる。副部長がカワセミを見たようだ。

黒浜では大型のキツツキ、アカゲラを0が見つける。全員じっくり見ることができた。
ジョウビタキの♂には歓声が上がる。
その後草原を歩いていると前方で突然キジの♂が飛んだ。その大きさと美しい緑の羽が印象的だった。

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第8回自然劇場 1998年3月14日(土) 岩槻 城址公園〜岩槻公園

岩槻公園に探鳥に出かける。目的は自分が先日見たルリビタキ。生徒にとって青い鳥は憧れの鳥。しかし、振られた。ただ、別の青い鳥カワセミはたっぷり見られる。雄と雌の識別も楽しめた。

自然劇場に現れた鳥達 
1998.3.14(土) 岩槻城址公園〜岩槻公園
1 カイツブリ 2 カルガモ 3 コガモ 4 ヒドリガモ 5 ハシビロガモ
6 コサギ 7 セグロカモメ 8 ユリカモメ 9 ウミネコ 10 コジュケイ
11 キジバト 12 カワセミ♂♀ 13 コゲラ 14 ヒバリ 15 モズ
16 ハクセキレイ 17 ウグイス 18 カシラダカ 19 ホオジロ 20 ツグミ
21 ジョウビタキ 22 ヒヨドリ 23 ムクドリ 24 シメ 25 カワラヒワ
26 メジロ 27 シジュウカラ 28 スズメ 29 カケス 30 オナガ
31 ハシブトガラス 32 ハシボソガラス 33 34 35

元荒川沿いを歩く。ノウルシが顔を出していた。オオイヌノフグリ、タネツケバナ、ホトケノザ、ナズナなどが咲いていた。
元荒川の橋の上からユリカモメ、セグロカモメ、カイツブリ、コガモなどが見られた。また、モズとシジュウカラもいた。

城址公園では生態系保護協会の岩槻支部を作ろうとしている人達と出会う。
岩槻で自然の講座を開く準備のためここに来ているということである。
ここではカワセミ♂をゆっくりと見ることができた。ダイビングも見られた。瑠璃色の飛翔は何度見ても感動する。
カケス、コゲラ、メジロなどを見る。

槻の森公園で昼食をとりながら探鳥。ジョウビタキの♀が見られる。また、ここでもカワセミをじっくり見ることができた。
カワセミは生徒が超音波のようと形容する高い音で鳴いていた。
このカワセミは♀であった。こちらもダイビングを見せてくれた。背中のコバルトブルーがとても美しかった。

ここではコジュケイの鳴き声が聞こえた。
「チョットコイ」ではなく、「コッコッコッコッコッ」という鳴き声だった。これは警戒音らしい。
シメが顔を出してくれた。その生意気そうな顔が好きだ。ウグイスも間近で見られた。ただまだ囀りはしない。

東岩槻の駅に戻る途中でウミネコが見とられた。
太東中では一時間目の時間にユリカモメやセグロカモメが下流に向かって飛んでいく姿が見られる。
はじめ生徒は川でカモメが見られるということを信じようとしない。実際に見るまでは。
ウミネコを見ることは珍しい。

.ルリビタキは太東中演劇部の生徒達が以前から見たがっていた憧れの青い鳥である。
夏は高山にいる鳥だが、冬には平地に降りてくる。
僕が先週、ここでルリビタキを見ていることから生徒と共にルリビタキを見つける目的で「自然劇場」を開催した。
しかし、生き物は思うようにいかない。見事振られてしまった。

今日観察された昆虫
ルリシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、ルリタテハ、ナナホシテントウ(後尾をしていた)

今日観察された花
タチツボスミレ(槻の森公園)、タネツケバナ、ナズナ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ニワトコ(蕾)、ノウルシ(まだ芽が出たばかりである。槻の森公園近くの土手にとても多く生えている)

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第9回自然劇場 1998年4月18日(土) 久喜市太東中周辺

太東中周辺に春の植物を求めて歩く。3年生はかなりの知識を得ている。のどかなひとときであった。

自然劇場に現れた鳥達 
1998.4.18(土) 久喜市太東中周辺
1 カワウ 2 カイツブリ 3 ダイサギ 4 イソシギ 5 ツバメ
6 ヒバリ 7 キジバト 8 ハクセキレイ 9 ヒヨドリ 10 ムクドリ
11 ツグミ 12 カワラヒワ 13 ハシボソガラス 14 ハシブトガラス 15

かなりたくさんの草花を覚えてくれた。卒業生が紹介してくれたカワセミの見られる場所をめざして歩いていった。
途中、自然度の高い場所があって感動。

今日見られた草花は以下

セイヨウタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポ、ハルノノゲシ、オニノゲシ、オオジシバリ、ハルジオン、オニタビラコ、コオニタビラコ、ノボロギク、キツネアザミ

オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、トキワハゼ
ナズナ、スカシタゴボウ、タネツケバナ、コイヌガラシ

ヘビイチゴ、コバナキジムシロ、タガラシ、ケキツネノボタン、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ

ハコベ、オランダミミナグサ、ノミノフスマ、ノミノツヅリ、ツメクサ、トウダイグサ、ヤブニンジン(3年生の一人ががいった線香花火のような花という形容詞がとてもいい)

キュウリグサ、クサノオウ

スズメノエンドウ、カラスノエンドウ、レンゲソウ、ギシギシ、スイバ、アメリカフウロ、ヤエムグラ、ノジスミレ、タチツボスミレ、アオスゲ、スズメノヤリ、イヌムギ、スズメノテッポウ、ナガハグサ、スズメノカタビラ、チガヤ、オオクサキビ

カリン(花が咲いている。例年より早い)、そういえば数日前から桐の花が咲いている。これも例年よりずいぶん早い。

リンゴの花が満開である。カジイチゴ、グミの花も咲いている。数日前からコナラが花を付けている。今年はドングリがたくさんなりそうだ。

クワの花が咲いている。これが花ですかと副部長が驚いていた。フジが満開だった。

昆虫
マイマイカブリを見る。モンキチョウの♂、♀を見る。

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第10回自然劇場 1998年5月16日(土) 蓮田市黒浜

日光に行くための練習として黒浜沼に出かける。双眼鏡で見るには技術が必要。ここではコアジサシのダイビングが見られた。カワセミよりも飛び込みかたが派手。ダイビングのたびに歓声が上がった。


自然劇場に現れた鳥達 
1998.5.16(土) 杉戸町古利根川〜蓮田市黒浜
1 カイツブリ 2 カワウ 3 コサギ 4 ダイサギ 5 チュウサギ
6 バン 7 カルガモ 8 コアジサシ 9 キジ 10 コジュケイ
11 キジバト 12 コゲラ 13 ツバメ 14 ハクセキレイ 15 ヒヨドリ
16 オオヨシキリ 17 シジュウカラ 18 カワラヒワ 19 オナガ 20 スズメ
21 ムクドリ 22 ハシブトガラス 23 ハシボソガラス 24 25

黒浜の自然劇場を見に行く。新1年生を加えての初めての遠征である。
病院周辺でシジュウカラの声を聞く、オナガを見る。また、コゲラを肉眼で確認できる。

トウモクグランドの周りの水路には様々な木が生えている。ノイバラとスイカズラが満開である。
ウツギが花を開こうとしている(開いているものもあった)。マルバウツギの木も一本だけあった。

先週満開であったエゴノキはもうほとんど花を付けていない。エゴのシャンデリアが見せられなかったのが残念。
ガマズミが満開である。ガマズミにはハナムグリがついていた。

黒浜沼の入り口でイシミカワを見る。棘がすごい。イネ科やカヤツリグサ科の植物が増えてきている。
スズメノチャヒキ、ネズミムギ、カモジグサ、ミコシガヤ、アゼナルコなどである。

オオヨシキリがしきりに鳴いている。コヨシキリのような鳴き声も聞こえる。キジの♂を発見。しばらくそこで観察する。
しばらくすると♀も姿を現した。キジなどが身近に棲んでいるなんて考えもしない1年生はかなりの驚きであったようだ。

黒浜沼上空ではコアジサシが数羽とんでいた。ホバリングからダイビングして魚を捕る姿が何回も何回も見られる。
なかなかの情景であった。カワセミと比べダイビングが派手である。

冬にいたコブハクチョウがまだここにいる。コブハクチョウの飛ぶ姿も見ることができた。
ハクチョウの首がとても長く、首をまっすぐ伸ばして飛ぶ姿は凛々しさがあった。

バンを何回か見ることができる。足をだらんとおろして飛ぶ姿も確認できた。
水面を蹴るようにして助走して飛ぶ姿はユーモラスである。バンにしては必死に飛んでいるのだろうが。

帰りがけにイタチが畦道を走っている姿を発見する。
イタチは最後にキジバトに襲いかかったが、間一髪キジバトは空に飛び立った。生き物の世界はなかなか大変だ。

僕の「イタチ!」の声に反応して、Tがすぐに野鳥の図鑑を調べだした。
今の子はイタチなど知らなくて当然か。

黒浜周辺は半日ではあわただしくて見るのが大変だ。弁当を持っていきたいところだが、問題はトイレがある場所が少ないことである。

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